はじめに、このコーナーでは、カーポート門扉などの
一番重要な柱立てにフォーカスして図解説明してゆきます。
カーポート・門扉等の種類は、違えども 柱を鉛直に立てる
という工事の基本セオリーは、全て同じです。
ただ 人によりその表現と施工方法は、バラバラです。
ここでは、個々の組立要項については、解説は、していませんので
各商品の 設計図に従って下さい。
用意 するもの 金づち・メジャー ・ピン・木の細い板 ・ 水糸
手順①
どこにどのように立てるのかを 位置決めをし、規準ライン
を作ります。 (水糸が一般的です。)
水糸を張り カーポートの図面を確認し 太さ 設置場所
に目処をつける 10cm程度大きめに仮の穴を掘る。
但し、穴深さは、水平器レベル等で作っておく。
水勾配のため低い方を1cm程度深く掘る。
下写真では、わかりにくいですが 赤い水糸を手前に張っています。
手順 ②
木枠を穴の上に置き 水糸からの距離を作る。
同時にモルタルを20cm程度穴の中に入れておく。
(穴の中の黒い部分がモルタルで固めがセオリー。)
木枠と木枠は、釘を打ちつけ離れないよう固定する。
規準となる 赤い水糸からの距離 A-B と C-Dの距離
を同じにする。 従ってA-Cと 赤い糸は、必ず平行にする。
柱を立てたい位置に ( 横板の中央部分に立て線2本を書き
柱の太さと設置場所を示している。) 柱と記入
この場所にあてがい柱を立てることにより 2本とも同じライン
に立つことになる。 ( 2本ともカネテが決まる。)
木枠は、動かないように ピンでしっかり固定する。
手順 ③
柱を板にピッタリとあわせ指定場所に鉛直に立てる。
下げぶりを使い鉛直を作る。 写真では、右方向だけだが
前面もしくは、後面も 鉛直を確認する。
下げぶり( 写真柱右に黄色い糸でぶら下がっている重りのもの )
柱から糸までの距離が 上部と 下部で同じなら 鉛直に立っている
ことになる。
手順 ④
微妙な傾き修正が必要な場合 板などを利用して突っ張る。
状況により更に細い棒などで微調整固定する。
写真は、上写真の背中部分を撮影。
手順 ⑤
同じ要領で 反対側の柱を立てる。
大切なのは、 水糸の張りと 木枠が 2本とも同じ様に
固定されているかどうかで 出来栄えが 決まる。
しっかりと固定しましょう。
但し、図面確認をし、 柱と柱の距離を間違えないようにする。
手順 ⑥ (最終確認編)
最終は、下げぶり 1本の柱に対して2方向の鉛直確認をす。
微調整が必要なら 板でつっぱり固定しておく。
15分ほどたてば 落ち着くので モルタルを加え柱をしっかり
安定させる。 但しツッパリは、 固まるまで 1日~2日置く。